女の成功回避動機について〜女性の管理職が増えない理由

最近"成功回避動機"という言葉を知った。とある心理学教授が「女性には成功動機を妨げている障壁がある」として提唱したものだ。 
博士が行った実験はというと、女性学生に対して一言だけ『ある女子学生が、成績で医学部トップになった事を知った』このときの女子学生ははどんな学生か?また周りの反応は?と質問した。
これに対しての女性の反応は、実に7割近く「・優秀である・女性としての魅力はない ・将来も結婚できなさそう 」などと言った回答をしたそう。 
逆にこの学生が男性だった場合は「違和感がない。魅力的であり、将来は成功しそう」という反応に変わるそう。
いわゆる女性の場合は成功を収めると、社会から受け入れられない、男性が近寄りがたい、女性らしさがなくなる。という傾向があるため不安をもち、成功達成を抑制、回避しようとする場合があることを『成功回避動機』と言うらしい。
俗に言うブリっ子と呼ばれる女性。あえて、バカなフリやぶりっ子をして男性の気を惹く女性や、自身の能力が高いと男性から敬遠される傾向があるのを知ってるがために、わざと失敗したりする女性。  これも一種の成功回避動機なんだそう。  
もちろんこの成功回避動機は女性側だけの意識の問題ではない。社会の風潮や空気として、高学歴な女性や優秀な女性は敬遠される傾向にあるどころか、ある側面に置いてはマイナスになる事だってある。特にロリコン文化が根付き女性は未熟である事が美徳とされる風潮がある日本ではその傾向が強い。
そしてこういった社会の風潮が強ければ強いほど女性自身も男性目線の女性観を自然と内在化し成功回避動機もより強くなると思う。  

これは女性の社会的な進出のかなりの妨げになってると思う。
またこういった社会に置いて女性が大きな社会的成功を積極的に望まないのも当然だと思う。 
なぜならそういう生き方より男に擦り寄ってく生き方のほうが楽だし得だし摩擦なく生きれるからだ。 

そして私は 、男性が女性のある種弱さや未熟さに惹かれるという資質を批判するなら、女自身もまた優秀な男性に庇護されたいという、ある種の女のマゾヒズム的欲望にも向き合わなければならないと思う。 
女が男のために自らを抑制する時に生じる陰湿な喜びや自虐的な生きがいと、 女を抑制する社会との戦いという矛盾  
多くの女性はここで引き裂かれるのではないと思う。 
男性はひたすら男性性を獲得すればいいだけなのに対し、女性は社会的成功と女性性が一致せずあらゆる面に置いて引き裂かれ矛盾に陥る性だからだ。 そして引き裂かれた結果、それでもキャリアを取る!みたいなメンタリティーの女性は少ないのではないか?と思う。
今、日本では女性の活用という言葉が謳われ阿部政権は2020年にまでに女性の管理職を30%にまで挙げると目標に掲げてるが、実際は今の段階では全体の1割程度にしかすぎない。何故ここまで管理職につく女性の割合が低いのか?それはもちろん男が作った年功序列の社会で女が出世しにくいとか、社会側にも問題はあると思うが、私はそれ以上に女性自身ががそれをの望んでいない という側面がかなり強いと思う。 もっと言えば今の日本で女性が頑張って管理職になってもいい事がないどころかマイナスにさえなる事がある。 
実際、知り合いの経営者の男性によると、会社側として女性の管理職を増やそうという動きはあるが、手を挙げる女性がいないというのが現実らしい

女性の管理職を30%まで増やすとか、そういった目標を掲げるのも大事だが
その前に世間の風潮や空気を変えていく事や女性自身の意識改革のほうが大事だと思う。 

なにより私は本来能力があり優秀な女性たちが、社会的なプレッシャーや成功回避動機より社会的な成功を諦めていくのは悔しくてならないと思う。